« ケータイ機器の大きさ | Main | ひょー! »

2004.07.11

理系に冷たい社会

かつて日本を代表する経済新聞のサブセットに「専門3誌」というのがあった。
「産業」「金融」「流通」。現在は「流通」は「MJ」という名称になっているが(MarketingJournal?)、これらを含めた「専門3誌」+「総合1誌」の体制になっている。

確かにどれもがきちんと機能していなければ、「経済」は成り立たないだろう。どれが鶏で卵かという議論はあまり意味を持たないが、「モノを造る=産業」の部分をきちんと維持できなければ、その先の「モノを売る=流通」、「モノで儲ける=資金回収と投資」を支える部分の根幹が崩れてしまうわけだ。

主に「造る」勉強をしてきたのは理系、「売る・管理する・儲ける」勉強をしてきたのは文系。だから職能に合わせて配置されているのは、言うまでもない。

ところで、「モノ造る人たち」はなぜか冷遇されてきた過去がある。所詮は「ナッパ服」「ブルーカラー」と言われて、管理側の「ホワイトカラー」のほうがぶっちゃけ「エライ人」として賃金も高く労働時間も短い。どうでしょう?

直接現場で「モノに魂込める」とか「造りこむ」とか、実はものすごく大変な頭脳ワークであり、しかもそれなりのスキルを長い時間かけて蓄積・研鑽してきた結果のOutputなのだ。単なる「職工」と呼ばれちゃう(ものすごく失礼な言い方!)人のみならず、「研究者」や「エンジニア」だってそう。そうやって造り上げたモノを「エライ人」はいとも簡単に「安く」売りさばく。実はうがった見方をするならば、その「安く」するためにモーレツなコストダウンを「現場」と「開発」に突きつける結果が生じる。さらに、結果的に「安く」売れなかったとしても、もしくは「付加価値」という名のデコレーションを飾り付ければ、「製造原価」と「流通・販売価格」との差益を大きくしてやれば、「利潤」を増やすことが可能である。なんだかなー、俺ら「造る側」って、搾取とまでは言わないまでも、なんか騙されているんちゃう?

そこで、さらに「安く」するために「期間工」とか「下請け」とか、今風に言えば「アウトソーシング」というHumanResourceを投入して、現場正社員を減らしている。もうココまで来ると「文系」「理系」関係なしに、言うならば「スキルなんていらねー、安い『耐久消費財』が欲しい」というだけの扱いになってる。そう、「人は財産」と言う企業もあるが、所詮は彼らにとって労働者なんて「耐久消費財」なのね。経営・管理から見れば、減価償却されてしまう装置と一緒の扱い。
#誤解を避けるために併記しておくが一流の「アウトソーシング」の中にはその道のエキスパートもたくさんおり、本物の即戦力として研鑽を積んできた方々もいる。こういう方々はリスペクトしなければならないね。

「我々労働者は・・・」なーんて時代がかったことを言う気もないが、「産業」の部分はそうやってイジめられ続けてきたのだ。半導体だってクルマだって、なんでもそうなの。

さて、実は文系や管理側の「ホワイトカラー」だって、安穏としていられない状態に突入している。彼等は彼等なりにイジめられ始めている。その元凶は「経営・マネジメントコンサルティング」にあるような・・・・。管理のしかたから経営に至るまで、収益の効率的な出し方とか、ともすれば「現場のイジめ方」まで伝授される。業務効率化のためのお勉強は大事だよ、でもなんか、彼らも騙され始めている

そして、注意しなければいけないのは、これら「コンサルティング屋」にどれだけの資金を企業が払っているか。下手をすればこうやって現場から搾り取った利潤の上前をコイツ等に持ってかれている。なんなんだ!おまえ等、手も汚さずに人のアラ探しで偉そうなこと言うだけで、現場よりも、いや管理側や経営者よりも高い金ふんだくっていくじゃないか!

技術の進歩は「日進月歩」で、我々エンジニアもついていくのがやっとなのだ。だから一手間・二手間かかっているがそれなりのOutputは出し続けている。まあ、もらっている賃金に見合っているかは別として。

よー、「コンサル屋」の兄ちゃんよぉ。俺の代わりにそのモノ造って見せてくれない? 高い給料もらってるんだから、バリピンの製品くらいサクッと造れるんだろうなw それすら出来ないんだったら、でかい口たたくんじゃねぇ。高い給料返しやがれ。 現場の痛みを「身を持って」知らんような兄ちゃんに、びた一文払う気はねーから。

|

« ケータイ機器の大きさ | Main | ひょー! »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 理系に冷たい社会:

« ケータイ機器の大きさ | Main | ひょー! »