石橋を叩いて・・
「石橋を叩いて渡る」
用心深いことの喩でありますが、「チキン野郎」との意味合いも。
ええ、私は石橋を叩いちゃう方の人間です。
ただ、叩き続けて結局渡らない訳ではない。
渡っても大丈夫かどうか、確認したいだけだから、
「OK!」となったら落ちないうちに(^^;;素早く渡ります。
用心深い(気が弱い)のが災いして、
けっこうガツガツ叩いていたりしますが、
結果「おまえはこの橋叩いて壊す気か!」とか
怒られたりもします。
・・・俺が叩いて壊れちゃうような石橋なんて、
壊れちゃえばいいんだってーの。
それを鑑みて、橋を掛け直せばいいんだから。
エンジニアのお仕事は、こういう「ダメ出し」が大事です。
叩いて壊れちゃうような石橋は「ダメ」なの。
見切り発車で「大丈夫だ」と嘯くヤカラには釘を刺せ。
じゃないと「大本営発表」がまかり通ることになる。
完成したと空騒ぎしたあげく、
「ダメ」を知らんで渡ろうとした人が落っこちて
大惨事になってからじゃ遅いのよ。
そうなってからも、どうせこっちに泣きついてくるんだし。
渡れないほどモロい橋を放っておけるようなのは
エンジニアとして失格だと思ってるから。
それは「橋」を造った事にはならない、単なるハリボテだ。
そして、決して「完璧主義」ではないことも、理解してくれ。
人の造りしもの、完璧などありえない。
それを理解するエンジニアだからこそ叩きまくるのだ。
一般には、それを「リスクマネジメント」と言う。
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Comments
ちと追記。
いろいろ書いたけど、
ものづくりってこの一言で括れるとも思うのよ。
「その橋を、自分も毎日渡ることになる」
自分が安心して渡ることができないものを
造ったり売ったりしちゃ、ダメだよね。
Posted by: lucifer | 2004.11.28 12:22 PM