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2006.07.26

俺・図書館

職場のデスクの周りに(上だけじゃなくって)、
どどっと書籍が集積している。

これらは仕事用なのだが、私物なのだ。

たぶん、社内一の本持ちだ。

仕事に使う本は、本当は全部会社が買ってくれれば、
そりゃオサイフには楽かも。
しかし手の元に置いときたいという理由と
若干のポリシーをもって、私設図書館が出来上がった。

以前、丸善なんかで学術書を買ってるって話を
どっかで書いてたと思うんですが、
こういった本は学生の頃は当然として、未だに買う買う。

いや、学生や研究員の頃は図書館や教授室から借りればよかった。
基本的な教科書類以外は買わなくても手に入る環境、
それが"学校"や"研究所"っていう場の優位点なのだから。

仕事で必要になった書籍はどんどん買うことにしている。
ダイガクの教科書なんかにあるハードカバーの
だいたい5000円までの本なら、私費でも買う。
ごく特殊な専門書、例えば学会やコンソーシアムの出してる
30000円や50000円の本だったら、これは経費で申請して、
部署の書籍棚に置いといてもらう。
英文の場合は、ちーと訳して、キーワードだけPostItで貼っておく。

本は、読みたいときに読めなきゃダメなのだ。

買ったらまずザラっと通読して
論旨の流れと図表のありかをなんとなく覚えておく。
後々、実験に行き詰ったりした時に
「あー、あのデータどっかにあったっけ」と思い出す。
思い出した瞬間に、本に飛びつける環境、
これがものすごく大事にしているコトなのです。

年に数十回、月に数回ってことになるな、
こういった思い出しindexが役に立っている。
つい昨日も、ある素子を開発するにあたって、
思ってもみなかったデータを引っぱり出したばかり。

学生じゃないので論文や学術誌を
年中がっちり読み込めるわけじゃない。
今現在にどっかで誰かが何かやっている、っていうことも
競争社会のお仕事開発者としてはすごく大事なのですが、
元に戻って基本から考え直してみるのも、これまた大事。

そういった基本は、ダイガクの教科書なんかの後ろのほうに
コッソリ書いてあったりする・・・。
だから、成書を小馬鹿にしてはいけない。
いまさら古臭いような理化学辞典や用語集も、すごく大事。
(実は貸し出しNo.1人気は理科年表だったりする)

不思議なもので、私が知りたかった情報はかなりの確率で、
あの同僚も他部署のスタッフも知りたかった情報なのだ。

研究所時代からのスタイルを未だにやっているのは、
古臭いのかもしれないが。

知識は「私有化」してはいけないと常々思っている。
だから、私物なんだけど、貸し出し自由。
共生のための肥料だと思えばいいのだ。
モノとしては私が買いました、だけど使うのは一向にかまわん。
空気だったり光だったり、ときに地の塩だったり、
そういったものへの入り口を手の届くところに置いておく、
積み上げて構築した人々に感謝しながら、
せっかくなんだもの、だれでも使えるようにしておきたい・・
これがポリシーなのです。

いくらデジタルデータやWeb上のデータが豊富でも、
書籍の自由さにはまだかなわない。
もちろんCD-Rに焼きだしたPDFだのもいっぱい持ってますけど。

私のデスクの本棚の上に、
今や死語に近い古いコトバが貼ってある。
"Knowledge is Power" >「知は力」って、古いなぁ(^^;;

ただ知ってるだけじゃ役にも何にもたたないけれど、
読めばそこに書いてあること、
それは先人の残したチカラの素なのだ。

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