« B5 1.8T 20V | Main | R36 »

2006.12.15

半導体(元・先端?)オヤジーズ。

師匠話をもうひとつ。

最近になって、業務の都合で
もうずいぶん前に定年退職されてはいるが、
現役時代は名うての半導体エンジニアだった
オジサン達に会うチャンスを得た。

軽く打ち合わせをしながら、お茶をすすりながら
のどかにミーティングは始まった。

もち、タイトルはコレをモジったんだけど(^^;;
#selete様、こちらもお世話になってます。

このオジサン達、
大体、1930-40年頃生まれの方々、
団塊前の人たちで、戦中派、だな。
#そうか、自分らの父親と同世代じゃん・・。

最初、話し始めは彼らの言葉(用語)は、
もはや過去のもののように感じることもあった。
茶封筒やファイルからゴソっと出してくる資料は、
パワポ以前のOHPで使っていたコピーフィルムの山だったりもする。

が、しかし。

そこに書かれているデータやメソッドは
決して古くなんか無かったんだよ。
むしろ、昔っから、傾向としては知られていたものだが
当時は、問題にならないから無視(不問)とされていたものたち。

しかし、イニシエの工程で未完成なプロセスを試行錯誤されていた頃、
彼らが測って見たことがあった(らしい)、と聞いていたのだ。

「あぁ、君が見たいのは、たぶんこのグラフだね」
うぉー、手書きで全部プロットしてあるっす。
しかも茶封筒の山の中から迷わず抜き出してくるし。

逆に、こちらからも資料を見せる。
「現在はコレがこーなってあーなので、そこがこうなのです」とかなんとか。
#中身が言えないのは仕事上当たり前だけど、
  めんどくせーなー(^^;;

「で、こういうふうになりがちなので、現象はこうだろう、と推察するんですが・・」
オジサンの目がキラリと光って、身を乗り出してデータを眺める。
「なるほどね、当時はそこまで要求が無かったが、現象はそうだ、
 だからアレとコレを使えば、その先の切り口にはなるだろう。」
まるで20年前から今日のネタを知っていたかのように、
方法までピシリと言い当てる。

そして、ひとしきり往年の切れ者オーラを出した後、
出してきた資料を茶封筒に戻して、お茶飲みオジサンに戻った。
「いやー、いいもの見せてくれましたねぇ、おもしろいねぇ。」
のどやかに見えながら、彼の頭の中はまだ好奇心が渦巻いているらしい。

オジサン達はニコニコと遠い目をしながらお茶をすすり、こう仰る。
「時代が変わって、スケールが変わって、マテリアルも変わって
 当時より遥かに前へ進んでるんだけれども、
 同じテーマがまた出てくるんですよねー、今日来てよかったよ」
いや、こちらこそ、呼んでよかったですよ! ありがとうございます。
 
-----------
エンジニア・ものづくりの現場や技術・研究畑において、
確かに来年辺り、2007年問題は障害になるんだと思う
 >前回のエントリーにて、irikuraさんご指摘のとおり。

しかし、一番のボリュームゾーンが去っていく2007年問題の前に、
少ないけれども、実は既に現役を去っていったこういった方々の英知は
早くも忘れ去られようとしているのではないか?

彼らの世代は団塊の前で、
幼少-少年期を戦中戦後初期に過ごした少数派なのである。
ただ、固体素子・電子産業の黎明期に研究畑の中核で活躍した
大先輩たちなのであった。
(中にはプロセスの教科書を書き、今は嘱託研究顧問をしている方も居る)
当時はまだ主流ではなかった半導体の世界を切り開き、
今のレベルまで引っぱり上げ、数年前までは世界へ互角に挑んだんだ。

忘れちゃってなるものか、多数派に混ぜて埋めてなるものか。

ちょうど同世代の自分の親父になぞらえて、
敬意を込めて、彼らをオヤジーズと呼びたい。

なぁオヤジさん達よ、もう少し、あと少し、教えてってくれまいか、
僕らまだ、あなた達に習っておかなきゃいけないことがいっぱいあるんだ、
最先端に切り込んでいった勇気と苦悩と達成感も、語ってほしいんだ!

|

« B5 1.8T 20V | Main | R36 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 半導体(元・先端?)オヤジーズ。:

« B5 1.8T 20V | Main | R36 »