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2006.12.15

半導体(元・先端?)オヤジーズ。

師匠話をもうひとつ。

最近になって、業務の都合で
もうずいぶん前に定年退職されてはいるが、
現役時代は名うての半導体エンジニアだった
オジサン達に会うチャンスを得た。

軽く打ち合わせをしながら、お茶をすすりながら
のどかにミーティングは始まった。

もち、タイトルはコレをモジったんだけど(^^;;
#selete様、こちらもお世話になってます。

このオジサン達、
大体、1930-40年頃生まれの方々、
団塊前の人たちで、戦中派、だな。
#そうか、自分らの父親と同世代じゃん・・。

最初、話し始めは彼らの言葉(用語)は、
もはや過去のもののように感じることもあった。
茶封筒やファイルからゴソっと出してくる資料は、
パワポ以前のOHPで使っていたコピーフィルムの山だったりもする。

が、しかし。

そこに書かれているデータやメソッドは
決して古くなんか無かったんだよ。
むしろ、昔っから、傾向としては知られていたものだが
当時は、問題にならないから無視(不問)とされていたものたち。

しかし、イニシエの工程で未完成なプロセスを試行錯誤されていた頃、
彼らが測って見たことがあった(らしい)、と聞いていたのだ。

「あぁ、君が見たいのは、たぶんこのグラフだね」
うぉー、手書きで全部プロットしてあるっす。
しかも茶封筒の山の中から迷わず抜き出してくるし。

逆に、こちらからも資料を見せる。
「現在はコレがこーなってあーなので、そこがこうなのです」とかなんとか。
#中身が言えないのは仕事上当たり前だけど、
  めんどくせーなー(^^;;

「で、こういうふうになりがちなので、現象はこうだろう、と推察するんですが・・」
オジサンの目がキラリと光って、身を乗り出してデータを眺める。
「なるほどね、当時はそこまで要求が無かったが、現象はそうだ、
 だからアレとコレを使えば、その先の切り口にはなるだろう。」
まるで20年前から今日のネタを知っていたかのように、
方法までピシリと言い当てる。

そして、ひとしきり往年の切れ者オーラを出した後、
出してきた資料を茶封筒に戻して、お茶飲みオジサンに戻った。
「いやー、いいもの見せてくれましたねぇ、おもしろいねぇ。」
のどやかに見えながら、彼の頭の中はまだ好奇心が渦巻いているらしい。

オジサン達はニコニコと遠い目をしながらお茶をすすり、こう仰る。
「時代が変わって、スケールが変わって、マテリアルも変わって
 当時より遥かに前へ進んでるんだけれども、
 同じテーマがまた出てくるんですよねー、今日来てよかったよ」
いや、こちらこそ、呼んでよかったですよ! ありがとうございます。
 
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エンジニア・ものづくりの現場や技術・研究畑において、
確かに来年辺り、2007年問題は障害になるんだと思う
 >前回のエントリーにて、irikuraさんご指摘のとおり。

しかし、一番のボリュームゾーンが去っていく2007年問題の前に、
少ないけれども、実は既に現役を去っていったこういった方々の英知は
早くも忘れ去られようとしているのではないか?

彼らの世代は団塊の前で、
幼少-少年期を戦中戦後初期に過ごした少数派なのである。
ただ、固体素子・電子産業の黎明期に研究畑の中核で活躍した
大先輩たちなのであった。
(中にはプロセスの教科書を書き、今は嘱託研究顧問をしている方も居る)
当時はまだ主流ではなかった半導体の世界を切り開き、
今のレベルまで引っぱり上げ、数年前までは世界へ互角に挑んだんだ。

忘れちゃってなるものか、多数派に混ぜて埋めてなるものか。

ちょうど同世代の自分の親父になぞらえて、
敬意を込めて、彼らをオヤジーズと呼びたい。

なぁオヤジさん達よ、もう少し、あと少し、教えてってくれまいか、
僕らまだ、あなた達に習っておかなきゃいけないことがいっぱいあるんだ、
最先端に切り込んでいった勇気と苦悩と達成感も、語ってほしいんだ!

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