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2007.01.20

方式変換

都市ガスって、それこそ重要なインフラだし。

昨日、北見でガス漏れの痛ましい事故があって、
熱量転換前の4Bであることを知って、思った。
(改質ガスでCOが5%ほど含まれています)

転換計画が現在進行中である旨が記事にあり、
LNG系(12/13A)に変換するはずだった。

ずいぶん昔、東京ガスが転換した時の話をちょっと調べた。
作業はどれだけ大変だったんだろうか?

ここで、
インフラの方式変換がいかに重要で大変であるか、
思い知ることになった。

<思考の背景として>
2つ前のエントリでFPDの話を書いたとき、
2011年にアナログ停波するのを自明で書いてしまったんだが、
放送という「インフラ」も方式変換するに際しては、
責任と義務はきわめて重大なはずです。

放送電波はガスと比べれば直接的な危険は
無いかもしれないけれど、
送り出し側があって、地域に根ざした配送ネットワークと
個人所有(購入)の設置機器があって、毎日使う、生活必需品。
いまや緊急時の情報伝達にも重要という点では、軽い話ではない。
「インフラ」としての意味性は同じだと考えます。

古典的インフラとしてのガスの例を鑑みながら考えてみたい。

--------
実際、東京ガスが熱量転換(6B>12/13A)を完了させるまでに
およそ20年の歳月と大変な努力があったそうです。
各家庭に置いてある全てのガス器具のガバナを
サービススタッフの訪問作業で交換・調整し、
安全に使えるようにしていく、地道な作業。

当時、ウチにもサービスのおじさんが来ていたのを思い出す。
湯沸かし器もストーブも、キッチンのコンロもガスエアコンも、
スキヤキ用の卓上コンロも、一斉に
手作業で交換・調整していく。

1軒・1個でも未対策のものがあれば、事故につながる。
COを含まず安全なLNG系に変更するためなのだが、
不完全燃焼しては元も子もない。

だから時間をかけても確実な作業をしていったんだと思います。
そして、方式が変わるからといって、
本体ごと「買い換えて・捨てて」ということにはならなかった。
必ず修理したり調整したりできるようになっていた。

「明日からお湯も沸かせません、寒くても我慢してね、
 それがイヤだったら新しいストーブ買ってね」
なんてことは、ありえないでしょ?

我が家は何度も引越しをしましたが、
行く先々でガス種が異なる体験もしました。
4C>6B>13A>6C>LPG>また13A
転居先へ持って行った機器はその地域に合せて調整してもらい、
それぞれ、寿命が来るまできっちり使いました。

その中では、調整に来たサービスのおじさんの一人は
コジェネシステムのエンジン調整ができる腕利きの方も居て
作業の休憩時に、燃焼温度と熱効率の話で盛り上がった・・
つうのもあったっけ。
#ヲ○クなコドモでどうもすいませんでした・・・。
彼は、「大事に使ってくれてありがとう」と言っていましたよ。

この熱量変換自体についても、
経済産業省(旧通産省資源エネルギー庁)が
1990年にIGF21計画として政府主体でガス転換を提言して
大都市以外で全国のガス事業者が着手してからでさえ、
17年がかりで未だ終了していないんです。(目標は2010年)

インフラの方式変換には、
これだけの時間と持続的な努力と、覚悟がいる。

そして、
(コレ重要ですが!)
敷設・設置したインフラは、きちんと管理・メンテすること。
#老朽化を放置したり勝手に廃止ってのは許されない。
特に幹線やネットワークってのは利用者からは見えない
バックボーンであるからこそ、守らなければいけないっしょ!

今回は、悲しい事故をきっかけに知った事になりましたが、
覚えておいたほうがよい事例だと思います。

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さて、アナログ停波の話に戻る。

「政府の方針だから、使えなくなります」という
CMやら家電店でのPOPやらは目にするようになった。
でも、既に買って持っているものについてどうするのか、
修理・調整・レトロフィットの「具体案」は示されていない。

方式が変わるから使えません、
壊れていなくてももう写らないんだから、
事実上「古いの捨てて買い換えてくれ」なんて
やっぱり変な話じゃありませんか?

まだ記憶に新しい、PSE問題もそうでしたが、
「政府の方針だから」というお題目の
ここんところのヤリカタは揃いもそろって、なんか狂っている。

#使い捨て前提
##もしくは買ったもんポイポイ使い捨てできるぐらいに
  稼いだものが「勝ち」、とかね。
###下手すりゃ「高価なものを使い捨て」ほどカッコいい風潮。

ケータイ電話では、TACS>cdmaOneになる際には
端末の無償交換をした例もありますが、
同じ事を全国全世帯のTV受像機にできますか?

はたまた、現存する全受像機分の外付け地上デジタルチューナを
製造して、無償か廉価で、配布しますか?

それとも、2011年のその日、
今持っているアナログテレビがまだ動いてるとして、
ウチに来て、改造作業していってくれますかねぇ、
イヤな顔ひとつせずにね。

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