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2007.10.30

奨学金の行方

さあて、本気で意見するよ。

奨学金予算削減へ 回収不能2000億円

奨学金が勉学以外のことに使われることが多く、
かつ回収不能になる例が多発しているからだとか。

どこがこんなこと言い出したんだろう、と思えば、
財務省だそうだ。

なに、筋違いのこと言ってんだろう。

かつての日本育英会の奨学金、
(現在の日本学生支援機構)
かく言う私めも借りました、そして今も返してる。
だからこそ、言いたいこと怒りたいことがあるのだ。

この制度があったから大学院まで行って
高等・専門教育の結果、今の職にある。

今、働けているからこそ、返せる。
それはまず、認識せねばならないね。

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この記事に書いてある数字をよく読んでほしい。

「年間所得が1344万円以下の世帯が対象で、
大学生などの子供を抱える世帯の約8割が条件に当てはまる。」

困らないのに貰えるなどと
軽々しく思わないで頂きたい。

平均年収が500~600万のこの国で
世帯の所得が幸いにも倍以上あったとしても、
誰も楽に通わせたり通ってなんかいないんだ。
教育費の占める割合は著しく高い。

子育て世帯の8割がたで、融資が必要になってしまう、
それが今のこの国の高等教育なのだ、と認識すべき数字。

授業料、教科書や書籍費だけが教育費ではないし、
思う存分よく学び、時には無駄かと思えることでさえ
若き日には経験しておくべきことだと思う。
点数や偏差値だけが人間の価値じゃないんだからさぁ。

いずれ来る職業人としての才覚の原点は、
座学だけじゃないあらゆる経験に根ざしてると思うからね。

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さて、返済されなくなってしまった分については、
全員がズルで返さないわけではないだろう。

収入が途絶えたり、足りなかったりして
返すことができないくらい困窮している者が増えている、
どうしてしてそう思わないんだろうよ?

実際に、私の身の回りにも、同世代にも、
20~30代の若手バリバリ稼ぎ時のはずだった人まで
返せなくなってしまった者がいる。

労働環境の悪化で職を失ったり、
過労の果てで心身を壊してしまい、
返せるだけの分を働けなくなっている。

「この15年で延滞債権総額が3倍になった」
これはどう理解しますか。

この15年で返せないくらい困窮している人が
3倍にもなってしまった、のではないのか。

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今回の話を言い出した財務省の官僚達は
皆さん、大学出てるわけでしょう。
高等教育の結果、今の職にあるのでしょう?

奨学金を得て学んだ人だっているでしょう。
(で、返してますよね?)

お子さんが奨学金を借りてる場合もあるでしょう。

それとも、裕福じゃなければ学校行くなとでも?

「納税者に説明できるとは思えない」なんて
よく言えたもんだな。

「子供の教育に貸す金などない」なんて言う役人に
税金で給料払ってやろうなんて、とても思えない。

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Comments

>奨学金が勉学以外のことに使われることが多く、

ちゃんと調べてないと思うよ。
文系と理系にわけて、とかしてないでしょ、きっと。


国として教育と医療については、
きっちり保証してもらいたいと思っています。

Posted by: Otias | 2007.10.30 02:49 PM

どもー。

>Otiasさん
そうですよね、文系が遊んでばっかりとも思いませんが、理系は本当に遊ぶ余裕がないほど実習・研究(実験)・Paper・学会発表などありましたから。
私もMasterではバイトできずに、学部生のTAで少々の身入りがあった程度です。

マトモな国なら、教育と医療と
そして労働も(=厚生労働省として)
きっちり保証できなきゃダメですよね。

Posted by: lucifer | 2007.10.31 01:34 AM

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