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2008.01.22

NorthLand in the '70s

PS3を手に入れるとともに
念願だったぼくなつ3をやっている。

昨年夏発売のソフトだったので今さら、
遅きに失した感ありだったのだが
(そして今は冬・・・)
満喫してますよ。

前に、1975年頃の北海道を描写するのに
ちょっと詰めが甘いか? と書いたのだが、
やればやるほど、記憶を呼び覚ます仕掛けが
あっちこっちに仕掛けてあった。

恐れ入りました・・・。

冒頭の青い旧型客車と小さな駅のシーン、
それだけで30年前の記憶を引き戻す力があった。

実は私自身、SLは貨物入換えを見ているだけで
蒸気機関車で引っ張られる旧型客車には
もう乗れなかった世代なのだが、
ディーゼル機関車でドアが手動の客車(スハ45?)
というのには、広尾線などで何度か乗っている。
(これはNHK「新日本紀行」の愛国-幸福の話が近い)

どこかのシーンで
72年の札幌オリンピックのポスターが
まだ壁に貼ってあった。

玄関には必ずシャケをくわえた熊の木彫りがあって、
階段を上がってくるとキタキツネの絵の暖簾が
ぶらさげてある。

まるで、30年前の我が家や祖父母の家のようだ。
(これで十勝石とマリモの瓶があれば完璧!)

夜に聴いているラジオの天気予報は
石狩・空知・後志、上川・留萌、宗谷、渡島・檜山・・
だいたい本当の放送と同じ順で伝えてくる。

Tシャツファクトリーというおまけソフトをオンラインで配っていて、
「ぼく」君のシャツをオリジナルの柄に変えることができる。
画像ファイルを突っ込むと胸か背中に貼れるのだ。

えーと、当時自分が好きで着ていたものを思い出して
作ってみた。
札幌五輪の公式ロゴが入っているヤツ、
74年の羽田-千歳間トライスターの就航記念に貰った
全日空の(ダヴィンチロゴ)青いTシャツ、
道新の販売店からもらったみらい君のシャツ、
ホクレンのエルムロゴが入った緑のシャツ、
以下略・・・。
みんなノベルティを祖父母からもらったものだなぁ。

さっそく「ぼく」君に着せて、遊ばせている。

夕暮れのシーンは十勝や上川の丘陵地でよく眺めた
あの晩夏の木立の長い影を思い出させるし、
合唱の練習をしている子供たちは
今もなぜか音楽が盛んな北海道の風景でもある。

「ロウソクだーせだーせーよ、だーさーないとかっちゃくぞ」
擬似ハロウィンのようなその子供の風習でさえ、再現されている。

私の喋り方には、どうやら未だに北海道の癖(方言)が残っていて
最初は単にそういう喋り方の人だとカミサンは思っていたらしい。
最近、あの「水曜どうでしょう」を見ていて、
なんだ、北海道の人の喋り方だったのだ、と気づいたとか。
このぼくなつ3ではさらにDeep&Coreな北海道弁を聴けるでしょう。
なんも、なんもさ。

30年前の少年は私の中に隠れていた。
いま、ディスプレイの中で再び遊んでいる彼(自分)がいる。

ちょっとばかり
これを作り得た作者(室蘭出身だそうです)に嫉妬すると同時に
畏敬の念すら感じた。
ソフトからこういう気持ちを得たことには、ありがとうね。

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