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2008.02.26

追悼:Paul Frère

Monsieur Frère が亡くなったそうだ。
ご冥福をお祈りします。

昔、まだ免許をとりたての頃、
彼の著書「ハイスピード・ドライビング」(新版だけど)を読んで
そりゃ初学者には難解だったけど
「運転は物理だ」と痛感したことがあった。

その地表を高速で動く物体は
すべからく物理の法則には逆らえないのだ。
その系への変数を与えているのは、
間違いなく、運転席に居る自分なのだと。

そして、本当に速く走らせられる人間は
物理の数式の極限値をなぞる様にして
座標平面の中を駆けて行くのだと。

理系少年としては納得するとともに
腰が抜ける想いがした。
こんなことをする(当時すでに)じーさんが居る。

クルマ乗り回すのは若いもんの一時の勢いなんかでなく、
一生涯のなにか習いのような気がした。

楽に誰でも乗れるクルマは理想であって
今それが考えずに現実の一部かもしれない。
楽なればこその安全だって、道具としては真実だ。

でも、たまに思い出そう。
自分が路上を駆けているときに
その描いている軌跡が
物理現象として美しいものかどうか。

Monsieur Frère は天国でもきっと
ステアリングを握っているだろう。

彼に聞いてみたいもんだ、
" Quelle est la voiture la plus rapide dans le ciel? "
と。

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Comments

としまえんの「CG・Day」で見かけたときは、元気だったんですけどね。
(もう何年前のことか…)

3月1日発売のCG誌のコラムが最後になってしまうのでしょうか。

残念ですね。

Posted by: すーじー | 2008.02.26 10:53 PM

>すーじーさん、
あのCGDAYの会場にも居らしてたんでしたか。著書を運転のBibleとされている方も多いと聞きます。理論に基づいたRomanticismという世界を見せてくれていましたね。

一昨年、Civic Type-Rのテスト中にNurでアクシデントがあったと聞いていましたが、それが原因かどうか・・。ともかく、最期まで生涯というロングドライブを高速度で走り抜けていった、そんな印象もあります。

Posted by: lucifer | 2008.02.28 01:38 AM

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