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2008.03.05

環状線にて。

通勤電車に乗っててさ。

頭の上にヒラヒラと空調にそよぎながら
中吊り広告がぶら下がっている。

勤務先からの帰宅ラッシュの眠たい目を覚まして、
乗り越さないように頭を少し上に向けながら
つり革にぶら下がって、斜めに読み取ってみる。

経済雑誌の広告に、「搾取される若い労働者」の特集があって、
その隣に、金融会社の広告で「20代の利用が多い」と謳っていて、
反対側の広告に、「雇用形態による収入差は莫大」と書いてあって、
その隣に、「サブプライム問題で天文学的損失」とニュースがあって、
振り向くと、「自殺を思いとどまるように」と役所の公共広告があって、
その隣に、「債権の整理引き受けます」と弁護士事務所の広告が。

見回せば、暴力的ともいえる情報と文字列の
真っ只中に私は立っていた。

背筋が寒くなって、眠気すら覚めた。

なんなんだろう、この切実さは。
なんなんだろう、この不愉快さは。
なんなんだろう、この物悲しさは。

なぜなんだろう、こうなっているのは。

これが、この国の首都の、
最も有名な環状線の、車内だ。

暖房と人いきれに生暖かい空気とはうらはらに、
気持ちの奥底のほうから冷えていく感覚が訪れる。

秋葉も丸の内も品川も渋谷も原宿も新宿も池袋も上野も窓の外に見て
それらを繋いで、この街で暮らす多くの人を運ぶ動脈の、今日。

広告は世相を映す。
たぶん、車窓よりもハッキリと。

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Comments

広告は世相を映すよね、確かに。
時代が読み取れる事は否めない。
しかしちょっとセンセーショナルな場合もあるからして?

最後にもう一枚。
「溢れる情報に流されることなく、自分自身をしっかり持てよ?」って広告も必要だったかも…?

Posted by: Sister M | 2008.03.05 02:33 AM

どもー

>SisterMさん、
確かに広告や雑誌のタイトルは目を引き付けるように作りますからねー。しかし周りこういう情報ばっかりに囲まれるとヤな感じではあります。

ま、そういうものも片目で見ながら、今日も自分は自らの為すべき事をする、という「飲まれなさ」で進むのも大事ですね。まず皆がすることしないと状況を良くすることも出来んし。

という訳で、通勤電車の中より(^-^;

Posted by: luc.@mobile | 2008.03.05 08:17 AM

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