Le Train Bleu
今回のNAVI誌(6月号)の記事、
「“ル・トラン・ブルー”を追いかけろ」が面白かった。
青いV-R32を駆って、所謂ブルートレインの
寝台特急「あけぼの」を追っかけて、追い越すのだが、
記事はナイトドライブの雰囲気をよく解っていて、
淡々と北方を目指して紀行するあの独特の感覚と悦楽が
私の脳裏にも甦ってきた。
こんな酔狂なことをする男には、
確かにR32はもってこいの道具、なのだと思う。
盛岡へ、十勝へ、仙台へ、
似たようなルートを、同じように夜を徹して
何度も駆け抜けたのは、私とて。
そして、ブルートレインではなくて
Le Train Bleuというタイトルが奮っている。
--------
そういえば、Gare de Lyonにある同名の店は
まるで上野の駅食堂のようなものなのだと感じたことがある。
上京の、帰郷の、旅の終わりと始まりにて。
夜を徹し遠くを目指す始発駅の喧騒と哀愁と
ちょっと洗練されない時間/時代の留まり方と。
さて、私のクルマ旅の場合は、そんな時代がかった訳もなく
Le voiture argent、そして、à grande vitesse
という感じだけれども
たとえ高速度でも途中を省いてしまおうというわけではない。
だったらもっと安楽なクルマを買っただろう。
まるでワープのような、
出発と到着がインスタントなのは好きじゃない。
せっかくなら旅の過程を、
近くても、遠くならなおさら
みっちりと深く受け止めたいだけなのだ。
記事にもズバリと書いてあったように
移動していく自分を捉えなおすための、
移動する中で自分を捉えなおすための、
優れた道具を持っていたいだけなのだ、
きっと。
鉄道旅を嗜好したり、こういうクルマに乗ったり、
あえてそれを選ぶという行為には
何か共通のものが隠れているような気がしている。
The comments to this entry are closed.


Comments