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2008.05.30

使い捨てライター

いまどき100円でもなくて、
3個99円で売ってたり
タバコのオマケに付いてきたり。

出張で飛行機に乗る際に
予備で持ってたのを回収され、
まあガスが残っているのを使っていたら
ある日、JRの駅のホームの喫煙所で
急に火が着かなくなった。

まだガスは十分に入っているし
今朝までは着いていたのだけれど?
カチカチとしてみるもんの、
どうも火花が飛ばなくなっている。
うーん、ピエゾが死んだかな・・。

なんかガッカリよね、
最後まで使いきれずに捨てるのは。

仕方なく、キオスクで買うことにした。
えー、いまどき130円は高いなぁ。

・・・と思ったのだが、
後でよく見ると、これまた珍しく
いまどき日本製である。

もともと使い捨てですから
極端に高級なわけでもないのだが、
手のひらの上で並べて見てみると
意外に丁寧に造られているよう。

そういえばこのメーカーは、ある展示会で見た
燃料電池のカートリッジも試作していたっけな。
携帯機器向けのカートリッジを出していたのは
日本のここと、欧州の
やはりライターで有名な会社だったなぁ。

欧州メーカーのライターも、使い勝手が良くて
一時期は好んで持っていた。
大学生協でレジ横で売っていたので
私の定番になっていたのだが、
コンビニなどではあまり見かけないね。

ラリージャパン観戦時のノベルティを持っているのだが
使っても使っても、いまだにちゃんと火が着く。

いざという時の安心感なら、これだなぁ。
ひょっとしたらいつも一発で着くから
ガスに無駄がないのもあるかな。
ここまで長持ちで安定して使えると、
もはや「使い捨て」の範疇からは超えていて、
耐久消費財に近いのかもしれない。

ここで、もしもね、激安のやオマケレベルのものが
燃料電池のカートリッジだったら、と思うと
ちょっと背筋が寒くなった。

すぐ無くなるならまだしも、
アルコール漏れたり、機器を壊したら最悪だ。
逆に、燃料を入れているのであればライターも同じだね、
ポケットの中に、信用できない火気というリスクを抱えてる。

いざとなったら使えないとか壊れやすいとかいうだけではなく、
燃料が残っているのに捨てる羽目になったりすれば
もったいなくって、いい気持ちのはずがない。

「どーせ使い捨てで安価ならどーだっていいでしょ」
というのは、やっぱ何か違うと思う。

「造る努力で廉価」なのと「ハナから安もん」は違う。
道具としてまっとうじゃないのを
バンバンばら撒いているのは、ちょっとイヤ。

火の着かないライターなんて、
ライターに似せた危険物でしかないのだから。
ニセもんパチもん劣化コピーのような物を
安いからって疑問視しないのはマズイよな。

この130円ライターが、
「すんません、ちゃんと造ったら130円になりました」
であることを、望む。
今のところ、的確な炎が一発で着くのは事実で、
この調子で最後まで性能を保てるかな??

もちろん、安いのと並べては売れないから
結果的に利益分岐点が上がってしまい、
販売価格が高くなってしまうのも
否めないと思うけど。

あ、キオスクだから「高くても買うだろー」
なんて悪意も織り込み済みでの、話だけどね。

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