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2008.06.30

Viva la Vida

誤解を恐れずに書こう。

自分の中では、ひょっとしたら
数年に1枚の当り盤かもしれない。

Coldplayのアルバム、
"Viva La Vida Or Death And All His Friends"

聴いただけで、現れてくる風景があった、
何曲も何曲も。

iPod+iTunesのTVCMで見事に引っかかるのも
それはそれは見事に、思う壺だったんですがね。

ColdplayはRockにしてはPOPに過ぎるという
向きも多いのかもしれませんが、
少なくとも個人的には気に入ったのであります。

UKやEUなRockな系譜の
ずっとずーっと聴いてきている曲たちの中に
また加えたくなる曲たちに出会った。

なんだろう、
U2へのオマージュ、Brian Enoの存在、
シャウト手前の、そしてファルセットの声、
ストリングスと電子音の入り混じるサウンド、
内省的で曇り空のような光景に、遠くから響く音。
明確に目覚めているのに沈静を保つ、冷えた空気。

ジャケットには、書きなぐられたタイトルの背後に
Delacroixの「民衆を導く自由の女神」の絵画。

現れてくる風景には、確かに私が内包していて
内面から捕らえて放さない「何か」に近い感覚があった。
これ、初めて聴く楽曲なのに、なぁ。

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まるで20年ほど前に
U2の"The Joshua Tree"を聴いていた時のように。
あの頃の感覚をまだ覚えている。
"Red Hill Mining Town"を聴きながら
曇った空の、埃っぽい空知の炭鉱街を歩いていた。
その町の名は、この歌とまるでおんなじでね・・・。

まるで10年ほど前に
A-Haの"Minor Earth Major Sky"を聴いていた時のように。
あの頃の感覚をまだ覚えている。
"Summer Moved On" を聴きながら
曇った空の、空気の冷えたパリの街を歩いていた。
友情も歳月も「通過」していくのだと思っていた。
--------

このColdplayのアルバムは、
タイトルに曲名と同じ2つのテーマが入っている。

"Viva la Vida "
それはスペイン語で「人生万歳」と。
難解だけど美しい歌詞
天に昇ろうと地に堕ちようと、
我ら何者だろうと、生きるのだ。
そして為すべき事をせよ、人生万歳。

"Death And All His Friends"
これは、私にはRequiemとしても聴こえた。
冬は来て、夏が来て、病めるものを追い越し、去っていく。
でも心配ないよ、大丈夫だよ・・。
あの20年ほど前の季節に、「戦い」の中で去った友に捧ぐ。

そして、
"Life in Technicolor"
最初の曲へと、輪廻するかのような旋律。
終わりなきロードムービーのごとく、
道はどこまでもどこへでも続く。

様々な、風景を運んできたこの曲たちには
これからもしばしば世話になりそうだ、な。

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Comments

趣味・嗜好に関しては総じて言えることだけど
音楽もやっぱり、日々の暮らしを豊かにしてくれる財産ですねぇ。ホントに。

ってかアレだな。音楽を聴けるココロが財産なのかな。

音楽って五感を駆使して感じることが出来ると更に豊かだね、と改めて痛感しますねぇ。

Posted by: sis.M | 2008.07.01 09:21 AM

どもー。
>sis.Mさん、いつもお世話さまです。

五感というかココロというか、
単に耳と脳ではない部分まで全開にして
聴いちゃいますよね。

いい音楽を聴くと風景が浮かんだり
忘れていた記憶まで甦るのは、なぜでしょう??
それが初めて聴いた曲でも、ねぇ・・・。
不思議、不思議。

改めてモギケン先生に聞いてみたい、
そんな気もしますなぁ。

Posted by: lucifer | 2008.07.01 09:31 PM

最近、街中でこの曲に出会ってばかり...。
至る所でかかりまくってます。

Posted by: Otias | 2008.07.06 02:08 AM

どもども。

>otiasさん
街中でもけっこう耳にしますねぇ。一時期のoasisみたいかなぁ…。

Posted by: luc. | 2008.07.07 08:19 PM

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