« いなかのあじとじかん/冬の日に | Main | 三方行き止まりの巻。 »

2009.02.08

リモコンが本体

あくまで感覚的な話として。

このタイトルで
言わんとする意味を正しく記述するとすれば
「リモコン(こそ)が(利用者にとっては)本体(である)」
ということ。

「本体」という概念がなんなんなっていう別論議はあるとして、
ユーザインターフェイスは端末やリモコン類が持っている。

先日、カミサンの実家でテレビのリモコンが
調子悪くて使いづらいというので、
開けて直している際に、思いだした概念。

昔、小さなメモリプレイヤを首から下げて
使っている頃にも、何度か思って言っていたけど。
(このへんの経緯は、Takさんご存知かも)

リモコン類、他の呼び方では
コマンダー・ハンディパネル・ティーチペンダント・マニュアルキー(パッド)、
いわゆる操作盤、それが有線であっても無線/赤外線式であっても。

端末というのは、
要するにケータイだったりネットワーク上のPCだったり、
単純にテレビラジオの受信機だったり。

--------
さっきのテレビのリモコンの話は
リモコン壊れると電源入れられなかったり
Chや音量変えられなかったりして不便、
・・というまでは、テレビ「本体」のボタンでナントカなるのだが、
最近の機種は、チャンネル設定だとか画質調整だとか、
リモコン側でしかできない操作が多すぎる。
#本体をメンテモードにして・・、ってのはナシ。

だからリモコン壊しちゃうとなーんもできない可能性が出るわけで、
装置は適切なUIなくしては成り立たないということを実感する。

メカ・システム的な前提条件をすっ飛ばしてしまえば
リモコンこそが結果に直結する、いわば「本体」なのだよ。
「ボタン押したのに映らない(困)」で、なんの不思議も無い。
これ、良い悪いじゃなくて、普及した機器の大前提でもある。

--------
ケータイのような端末に至っては、
いま持っているそのものが本体だけど、感覚的にはリモコンである。

特にネットワーク上のリソースを使うものであれば、
どっかに置いてある情報を遠隔で呼び出して持ってくる。
ラジオ的な端末=再生機であると同時に、操作盤であるわけだ。
実はその「ネットワークそのもの」とキャリアの機器・サーバなどが
巨大な「見えない本体」、実体なのですが。

いまやPCはスタンドアロンのみで使っている例は少なく、
むしろネットワークの端末としての存在価値が大きい。
汎用機のダム端末まで戻すことは無いにせよ、
シンクライアント/NC、netbookなんてのは、
ケータイと同じように操作盤付きユースポイントなのだ。

--------
メモリプレイヤの例はちょっと違って、
まるでリモコンのような大きさのものが、正に本体。

あくまでちょっと前の感覚からすればなのだが、
この中にそんな大容量の音声・動画が入っているとは
思えないことから生ずる、一種の錯覚なのだ。
手のひらに隠れるモノにCDが300枚分入ってます、というのは
にわかには実感できない、身体的に理解できないからね。

--------
クルマの操作系というのも、ひとつ、示唆に富んでいる。
運転席にあるものと、ボンネットの中にあるものと、
結果的に路面を蹴とばすまでにおいて。

アクセルペダル>スロットル・インジェクション>エンジン
シフトレバー>ミッション>シャフト>タイヤ・・
メカやワイヤーだったのが電子制御になっただけで、
このへんは蒸気機関のバルブとガバナなんてものと
本質は変わっていない。

なにより、そのしくみやらボンネットの中身を知らなくても
まあ誰でも運転できるようになっていることが重要で、
「知らなきゃ運転するな」というのは、後ろ向きな議論だ。
#理系なヒトの陥りやすい病理ですがね(^^;;;

--------
いちばーん簡略化した姿ってのは、
「水道の蛇口をヒネると水が出ます」。

水道管というネットワークと、ダム・浄水所というサーバと
蛇口という端末・UIと、流れるのは水というコンテンツ、
パッケージメディアとしてはミネラルウォータを買うとか、
ポータブルとしての水筒まで含めて・・・、
これに帰着してしまうのだろうケド。
(だから「水は只」というのに反発しているわけで。
 コンテンツメーカへの敬意と、品質の評価は大事です)

--------
触れる「ハードウェア」としての本体と、
概念、もしくは「ソフトウェア」としての本体と、
情報「コンテンツ」的な中身と、
実体と表現と、結果として得られるものと。

いや、TRONの実身/仮身なんてのより
もっと身体的な話として。

情報学・情報工学等の学識・学位を持っている皆さん、
(えーっと、身近に何人かいますけど・・)
この辺をスパッと解説できる、いい本を教えてください。

|

« いなかのあじとじかん/冬の日に | Main | 三方行き止まりの巻。 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference リモコンが本体:

« いなかのあじとじかん/冬の日に | Main | 三方行き止まりの巻。 »