« On Snow, On Ice | Main | おひさ、で。 »

2010.02.23

予兆とは必然の言い換え。

8年くらい前から、
最近のことはわかっていたとも言えるだろう。
こうなってしまう予兆は、ずいぶん前からあった、と思う。

2002年にデビューしたそのメーカーのある車種は、
 『高級車並の静粛性を誇るドアの閉まり音なのだという。
 「ドアロック部の形状と制振材最適配置の追求により、
 サイドドアの閉まり音を低音の高級感ある音としました」(広報資料)。』
と、謳っていた。

そして、
 『開発にあたっては試作車を製作しない、
 いわゆる「フルデジタル設計」で製作されている。』
とも、売りのひとつであった。

「いいもの感」を出すための設計と
いいものだったために、感覚に響く音になった、
のは、はるかに違う。

造っていく過程で、
「いいもの」かどうかは別として
(なにが「いい」のかが別論議なので)
「まとものなもの」であるかどうかを
確認してこなかったのは、ダメだと思う。

件のクルマは何度か借りて乗ったことがある。

正直に言いましょう、
もともとのプラットフォームのクルマより
少し豪華な内装と背が高くなった派生車だったので
100kg以上車体重量が増えていたのに
ブレーキ容量は原型になった車種のままであったので
踏んだだけ停まらない、何度も怖い思いをした。
せっかく15インチ標準なのに、ブレーキ径はそのまま。

それ以来、レンタカーでは絶対に選ばないクルマになった。

たとえドアが「パタン」と軽い音で閉まっても、
ちょっと内装が多少カタカタ言っていても、
軽自動車であろうが大型セダンであろうが、
「走る・曲る・停る」がきちんとしていれば、いいのだ。
それがクルマの最低ラインであるのだから。

クルマ、「のようなもの」を造っているようではいつかダメになるな、
8年前に感じた感覚は、たぶん間違っていなかったと思う。

----------
先日、久しぶりに免許の書き換えに行ってきた。
5年ぶりということで、府中の免許センターへ。
(ほれ、青い免許なのでね・・・(^^;;)

更新の講習で、速度と停止距離というのを見ていてね。
空走距離と制動距離の足し算が停止距離。

そうそう、報道資料にもあった。たとえ20km/hでも
空走時間が0.06秒伸びれば70cm変わるのよ。

70cm、それは自転車1台の横幅か、人間の肩幅。

これをさ、
踏み方のせいです、踏めば停まります、ABSだからしょうがないのです、
と言ってしまったのは、やっぱぜんぜん違うよなーと。

マーケットインとプロダクトアウトの話、でもない。
言ってた本人は、運転していて
怖い思いにあったことがないのか?と。

ふだんは社有車で送り迎えだったら、そうかもしれませんが。

せめて、造る人も、役員も経営者も、
自らの売ってる製品が好きで、ユーザーもあれば、
どうにも納得のいかない製品を売るなんて
我慢ならないと思っていて(ほしい)と、切に願う。

|

« On Snow, On Ice | Main | おひさ、で。 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 予兆とは必然の言い換え。:

« On Snow, On Ice | Main | おひさ、で。 »