予兆とは必然の言い換え。
8年くらい前から、
最近のことはわかっていたとも言えるだろう。
こうなってしまう予兆は、ずいぶん前からあった、と思う。
2002年にデビューしたそのメーカーのある車種は、
『高級車並の静粛性を誇るドアの閉まり音なのだという。
「ドアロック部の形状と制振材最適配置の追求により、
サイドドアの閉まり音を低音の高級感ある音としました」(広報資料)。』
と、謳っていた。
そして、
『開発にあたっては試作車を製作しない、
いわゆる「フルデジタル設計」で製作されている。』
とも、売りのひとつであった。
「いいもの感」を出すための設計と
いいものだったために、感覚に響く音になった、
のは、はるかに違う。
造っていく過程で、
「いいもの」かどうかは別として
(なにが「いい」のかが別論議なので)
「まとものなもの」であるかどうかを
確認してこなかったのは、ダメだと思う。
件のクルマは何度か借りて乗ったことがある。
正直に言いましょう、
もともとのプラットフォームのクルマより
少し豪華な内装と背が高くなった派生車だったので
100kg以上車体重量が増えていたのに
ブレーキ容量は原型になった車種のままであったので
踏んだだけ停まらない、何度も怖い思いをした。
せっかく15インチ標準なのに、ブレーキ径はそのまま。
それ以来、レンタカーでは絶対に選ばないクルマになった。
たとえドアが「パタン」と軽い音で閉まっても、
ちょっと内装が多少カタカタ言っていても、
軽自動車であろうが大型セダンであろうが、
「走る・曲る・停る」がきちんとしていれば、いいのだ。
それがクルマの最低ラインであるのだから。
クルマ、「のようなもの」を造っているようではいつかダメになるな、
8年前に感じた感覚は、たぶん間違っていなかったと思う。
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先日、久しぶりに免許の書き換えに行ってきた。
5年ぶりということで、府中の免許センターへ。
(ほれ、青い免許なのでね・・・(^^;;)
更新の講習で、速度と停止距離というのを見ていてね。
空走距離と制動距離の足し算が停止距離。
そうそう、報道資料にもあった。たとえ20km/hでも
空走時間が0.06秒伸びれば70cm変わるのよ。
70cm、それは自転車1台の横幅か、人間の肩幅。
これをさ、
踏み方のせいです、踏めば停まります、ABSだからしょうがないのです、
と言ってしまったのは、やっぱぜんぜん違うよなーと。
マーケットインとプロダクトアウトの話、でもない。
言ってた本人は、運転していて
怖い思いにあったことがないのか?と。
ふだんは社有車で送り迎えだったら、そうかもしれませんが。
せめて、造る人も、役員も経営者も、
自らの売ってる製品が好きで、ユーザーもあれば、
どうにも納得のいかない製品を売るなんて
我慢ならないと思っていて(ほしい)と、切に願う。
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